イントロデュース

1945年3月10日、首都東京にB-29の大編隊が飛来し、凄まじい規模の空爆が行われた。終戦を急ぐアメリカの選んだ戦術は、大規模爆撃による日本の戦意喪失である。その後、広島、長崎に原爆が落とされ、第二次世界大戦は終わりを告げる。

空襲は日本全土の都市に向けて行われ、一般人の犠牲が甚大な数となった。1944年11月から始まった東京への空襲の中でも、1945年3月10日の下町への大空襲は焼夷弾による炎の地獄と化し、10万人の犠牲者が伝えられている。続く5月25日の”山の手大空襲”により皇居を含む都下全域が被害にあった。終戦間近の8月2日には八王子が空襲に遭い、町の8割が消失。また大阪、名古屋、福岡、横浜、富山など日本中が絨毯爆撃、機銃掃射による無差別攻撃が行われた。そして8月の広島、長崎への原爆投下で、21万人が犠牲になる。

その無差別空襲を指揮したアメリカ海軍航空部隊のカーチス.E.ルメイ司令官も、記憶として残していかなければならい。

親を亡くし”戦災孤児”となった子どもたちが、いずれ”浮浪児”として扱われ、「狩り込み」で収容されていく。その反面、多くの孤児たちを引き取り育てた”石綿貞代”。孤児たちのために”愛児の家”を作り、彼らの居場所を作った。その孤児たちの引き取り同行や、一緒に暮らした娘(石綿裕)が当時を語る。

一方、世界では戦争、紛争が拡大している。”国境なき医師団”で看護師の畑井が見てきた、世界の空爆や戦争。現場で何が起きていたのか。ウクライナやイエメンなどの現地の映像とともに語る。

80年前と今、何が変わったのだろうか?

市民が犠牲になる戦争とは。

戦後、そして東京大空襲から80年の節目に、空襲体験をした、見た23名の証言を繋ぎ、改めて戦争とは誰のものかを考える。当時の記憶に耳を傾けるオーラルヒストリーである。

また当時の様子を”生成AI”でイメージ化。体験者の言葉の重みと、より想像力を高めるAI映像との組み合わせで、戦争の悲惨さの再現を試みる。

※リアル映像との混同を避けるため、生成AIによる映像には [ai] マークを入れています。

音楽はMisia「Every Thing」、JUJU「この夜を止めてよ」などを作曲した”松本俊明”が新曲を提供。


作品概要

タイトル 東京大空襲 CARPET BOMBING of Tokyo

劇場公開 2025年春予定 シネ・リーブル池袋 テアトル梅田

SDGsシェアプロジェクト第六弾作品


出演 
阿川康雄 石井忠明 石川俊 石川令子 石綿裕 泉宏 上野淳子 大木健次 岡崎吉作 小野幸子 金子栄治 神田八千代 串田玲子 今野春雄 斎藤省三 笹川勝正 笹川基恵 関野清雪 田中眞澄 中多一郎 濱田嘉一 宮澤慶子 森千嘉 守屋藤子 森谷よし子 山本嘉一 吉田由美子 吉野山隆英 大木光子 畑井智行 本人意向で一名匿名で証言


監督 松本和巳

音楽 松本俊明

プロデューサー 松本和巳

音楽協力 上阪伸夫・岩崎淳・渡辺菜里実(株式会社フジパシフィックミュージック)

車両協力・特別協賛 メルセデス・ベンツ葛飾

空撮 市川範之

コーディネーター 西山繁夫

街頭インタビューアー 今田真弓

配給 SDGsシェアプロジェクト

製作 mkdsgn 一般社団法人シンプルライフ協会

協力 
上野久子 上野弓子 大島光子 小野華那子 嶋村文男 高木亜興 水野晋治 渡邉未帆 愛児の家 健康長寿医療センター シマダリビングパートナーズ株式会社 成城せとぐちクリニック 東京大空襲・戦災資料センター  成田屋  ぱいち  明治安田生命保険相互会社 上野支社 浅草営業部 江戸川区 浅草寺 善光寺別院 法林寺 ハラシマ会 他

資料協力 
愛児の家 昭和館 国境なき医師団 台東区立下町風俗資料館 石川令子 石川俊 国立公文書館 国土地理院 沖縄県公文書館 米国国立公文書館 米国議会図書館 Archives New Zealand 他

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